- 大河原愛個展 2023 無事終了いたしました -

大河原愛展「静けさの内に留まる羊は、いかにして温もりを手に入れたか」



*新宿高島屋で開催された大河原愛展、終了しました

おかげさまで40点近く売約となり、大きい作品以外はほぼ完売となりました。ご来場くださった皆様、お買い上げくださった皆様に心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。今後も切磋琢磨して参りますので、また次回の個展もお越しいただけたら光栄です。

 


大河原愛展「静けさの内に留まる羊はいかにして温もりを手に入れたか」
展示会期:2023年 5月10日(水)〜22日(月) 終了しました

会場:新宿高島屋10階美術画廊  
https://www.takashimaya.co.jp/art/
所在地:〒151-8580 東京都渋谷区千駄ヶ谷5 -24 -2 TEL: 03- 5361- 1111


プレスリリース

このたび髙島屋では、大河原愛展を開催いたします。

NY滞在中にコンテンポラリーアートや、フランシス・ベーコン、エゴンシーレに代表される近代絵画の影響を受け、不完全と不均衡の往来を孕む美しい人体の表現で今日まで国内外から高い評価を得ている大河原愛。皮膚の下から浮かび上がる骨格や虚ろな視線、繊細でありながら大胆なタッチで綴り、感情の一つ一つを裏付けるかのような色彩の一線。そのどれもが、この世界の現実の中で、言葉になることのできないまるでピースのカケラのような情感を慈しみ、昇華された一筆と一滴により、我々の眼前にうつしだしていきます。

新宿髙島屋にて6回目となる今展では、エンコースティック技法で織りなす抽象表現と具象表現を組み合わせた油彩、独自の技法の支持体(紙)にパステル・木炭で描いていくミクストメディア絵画などによる30余点を展観いたします。

「静けさの内に留まる羊」とは、時に、このような世界の現実に打ちひしがれ、震える我々全てであり、「温もり」とは、慈悲を纏った希望の光でもあります。絵画を通し、性別や人種、宗教をも超え、すべての生きとし生ける生命に一遍の光の如く描かれた今展における一筆の軌跡を、この機会にぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。

髙島屋美術部




大河原愛 略歴

2004年 武蔵野美術大学大学院修了。2008〜2010年ニューヨークに滞在。

主な個展は新宿高島屋のほか、東京、名古屋、大阪などで多数開催。海外では、2011年にアメリカ・ポートランドにあるHellion Galleryでも個展を開催した。

アートフェア東京には2009年から2021年まで毎年出品。2008年からはニューヨークのMonkdogz Urban Art Galleryなどのギャラリーや海外のアートフェアで数多く展示している。 2023年は台湾で開催されるアートフェアに出品予定。

桐野夏生や鹿島田真希、辻原登、辺見庸など著名作家の書籍の装画に作品が起用。2020年にはBSフジ「ブレイク前夜」に出演。近年は世界配信されたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」や、映画「ミッドナイトスワン」の劇中に作品が起用されたり、子宮筋腫治療を紹介するCMに出演するなど活躍の幅を広げている。


 




ステートメント

 

人類の歴史を見ても、人と人は互いに認められたいと思いながらも、互いに傷つけあって何かを奪ったり失ったりする。

それを感じているからだろうか、自分でも不思議なほどに、私は人物像をバランスの取れた完全体として描くことができない。指先まで全て描いても無性に消したくなり、絵の上ではいつもどこかのフォルムが欠けていないと安心できない。私にとって人は不完全な存在であり、だからこそ、私はどこかが欠落した人の姿にリアリティを感じる。その欠落を補うすべを、私は絵の上でも探しているのかもしれない。

今回の個展タイトル「静けさの内に留まる羊は、いかにして温もりを手に入れたか」は、そういった不均衡で不完全な人の存在、温もりを追い求めながらも孤独に身を置かざるをえない人の姿や、傷を抱えながらも微笑む人の存在に少しでも寄り添いたくて、また希望を見いだしたくて紡いだ言葉でした。

私は、すべての人が持っている痛みや繊細さみたいなものに、光を当てたいのです。

Shinjuku Takashimaya Art Gallery proudly presents a solo exhibition of new works by internationally exhibited contemporary Artist, Ai Ohkawara.

Does the factual truly exist? Can justice be defined when the spectrum of human perspective is so vast? 

Ohkawara’s mixed media works reveal the inner darknesses and anxieties inherent in the contemporary human experience. Through Painting, Drawing and Collage these fascinating works explore regions of thought often hidden from our conscious mind. Layered and simultaneous, Ohkawara’s works are dense in their union of the deeply intellectual and intensely emotional.

Throughout her childhood, Ohkawara’s parents taught the importance of peace by exposing her to images of victims and the devastating scenes of war. Through this exposure an examination of the human condition began. Ohkawara continues to be driven to explore both the darker side of our humanity and the sense of suffocation that stems from social oppression.

Ohkawara believes that obtaining a multifaceted view is the key to solving bias perceptions. Through her art, she strives to illuminate the challenges we endure in our attempts to break free of social constraints; the risks in having a singular perspective; and the internal struggle of life itself.

Shinjyuku Takashimaya Art Gallery, Tokyo specializes in contemporary painting and sculpture. The gallery represents an international roster of artists working in a variety of media and a wide range of genres.

Please direct inquiries to tokyoart1@gmail.com